2019年2月20日水曜日

Project ANIMA 「キッズ・ゲームアニメ部門」二次選考落選いたしました!

これにて私のプロジェクトアニマは終了です。
思ったより長く楽しませていただきました、ありがたいことです。

2018年4月14日に第一弾応募作を書き始めて、第三弾応募作の結果が出る今日まで、2019年2月20日、もうちょっとで1年間でしたね。

興味のあるコンテストをはしから応募していた中の一つであったわけですが、参加してみるとどうも選考方法やら途中経過やら、プロジェクトと銘打っているだけあって、選考そのものがエンターテイメントになっていたんですね。

プロジェクトアニマほど選者さんの顔といいますか(前面に出ていらっしゃるのはお二方でしたが)、途中経過のわかるコンテストは中々無いと思います。

そういう意味ではとても楽しく、落選しても「参加したな〜」という感覚の残るコンテストでした。

プロジェクトはまだまだ続きますし、今後発表されるであろう先行作品の成果物なども楽しく待てそうです。アニメ好きを囲い込むという意味で面白いやり方でしたね。

さて、自作品について少し。

私は作成の進捗(主に分量)はブログで都度書いておりますが、作品そのものへの言及というのをあまりしていなくて。
語りたい事が皆無なわけではないんですが、結局蛇足ですし、そもそも興味を持って読んでいただけるかどうかもわからないので……。

ただ、アニマがそういう『経過』そのものを楽しむ性質のプロジェクトだった事もあり、私にしては珍しく語ってみたいという気持ちになりました。(あーでも、第一弾についてはどこかのタイミングで少しブログに書きましたね……最終選考結果が出たあたりかな?)

第一弾について

アニメの中でもロボットアニメはジャンルとしてかなり好きで、ガンダム、勇者シリーズ、エルドランシリーズ、微妙にロボではないかもしれませんが、サイバーフォーミュラやメタルジャック、アニメではありませんが、スーパー戦隊のロボなど、ロボット物の合体シークエンスに胸をときめかせた幼少期を過ごしたので、ロボ物がテーマのコンテスト、それは出さない手は無いな、と、思って参加のきっかけにもなったのがこの第一弾です。


「SF」って何ですか? おもしろいって何ですか? : 創作ハウツー | monokaki

みなさん、「Project ANIMA」ってご存知ですか? 途方もなくざっくりいうと「いっちゃんおもろいアイデアを、超一流スタッフがアニメにしちゃいまっせ!」という、感じの投稿イベントです。 企画書でも応募ができるので、これはもう参戦するっきゃありません。 (2018年4月15日が第一弾の〆切!) だがしかし! 第一弾のテーマ「SF・ロボットアニメ部門」に、私は引っかかるのです。 ...

↑を読んで、ロボットが出てくる意味って何?

という事を考えたのも応募作を書くきっかけになりました。

エブリスタの方でコメントでも指摘いただきましたが、蓋を開けると巨大ロボでは無くてパワードスーツであったという……。(このあたりのサイズ感は話の流れ上、という部分もありますが)

近未来を描くにあたって、まず今の団塊ジュニア(1971年〜1974年)が老人になったあたりを世界観として考えました。

この世代って、子供の頃にテレビでロボ物を見ていたはずなんですよね、多分。

1970年〜1980年および1990年代に子供だった世代。

今回のテーマ設定でおもしろいな、と思ったのが、第三弾がキッズ向けと敢えて分けているという事。つまり完成品のアニメ作品は必ずしもキッズ対象とは限らないという事です。(今時アニメが子供のもの、という風に考えている人の方が少数な気もしますが)

なので、子供の頃にロボアニメを普通に見ていた世代の人たちを主役に据えようと考えました。

そんなわけで、ロボアニメものとしつつ、団塊ジュニアのありようもテーマになっています。

あと、未来の日本のメインの産業になるのは『観光業』なのではないかな、という仮定が自分の中にありまして、観光産業にロボを絡めるのにはどうしたらいいだろうと考えたのが、地熱発電施設建設用途での二足歩行パワードスーツという……。

メタルジャック的でパトレイバー的で、生体ユニットと考えると鉄血のオルフェンズの要素もありかな? (阿頼耶識システムは十七歳以下じゃないと定着しないんでしたっけ? なんで年齢的には逆ですけど)てな感じで書きました。

団塊ジュニア世代な主要登場人物の名前は昭和47〜49年あたりで多い名前+温泉地を名字でつけてます。

・沢渡誠(主人公)
・有馬秀樹(ロボットオタクの博士)
・新宮真由美(一番豪胆な紅一点)

メインキャラが三人でうち一人女性なのはゲッターロボ號からきています。ってもメカ物で三人だと男男女ってわりと多いイメージですけどね。

有馬さんの離婚した奥さんとか、子供とか、新宮さんが子供を産まなかった事に関するいろいろとか漠然と考えてはおりました。色々構想はあったのですが、本作で一番ダメな点は敵をちゃんと設定してなかった事ですかね……。漠然と『地底人』とは考えてたんですがあまり具体的な設定はしていません。

続きが読みたいという選評もいただきましたが、続きを書くとなったら敵の設定をゴリゴリ詰めないと多分ダメでは無いかと……。

温泉地については新しく考える余裕が無かったのとちょっとした遊び心で別作品からそのまま流用しました。

そういえば、本作はタイトルがギリギリまで決まりませんでした。
近未来というとどうしてもディストピアになりがちで(自分でも一度それで書きましたし)、逆をいってユートピアを入れたいなーというのと、地熱発電だったり、やさしい世界であって欲しいみたいな願いをこめつつ最後は決めたような気がします。(そもそもディストピアがユートピアに対して出た言葉のはずなのですが……)

がーーーーっと勢いで(ロボアニメ第一話のお約束的なノリで)楽しく書けたのですが、当時すでに何度かエブリスタのコンテストに出した経験上、下読みを突破できる気がしませんでした。
結果的には佳作まで残れて、おお、閲覧数やスター数は本当に関係ないんだな……と、驚いたものです。(それだけに、以降落選すると、ああ……本当にダメだったんだなあ、と凹む事にもなりましたが)

第二弾は応募してません。

ファンタジーって超がつくレッドオーシャンなのと、現実世界の延長線という事で世界観を構築できた第一弾と違って設定を諸々考えるのが大変そうだったので……。(TLやベリーズカフェのコンテストではファンタジーも書いてますが、メインが恋愛だったりするので、世界の成り立ちから構想していなかったりします、そういうふわふわしたところがいまいち成果に繋がらない原因なのかなあ……)

第三弾について

中間突破すると思っていなかったので、通過した時はうれしかったですね……。ちょうど他のコンテストの結果が一斉に出る時期で、他がことごとく選外だったので、アニマで中間通っていてくれたおかげで落ち込まずにすみました。

応募作のギミックを『折り紙』にしようというところ以外は、第一弾同様自分の好きなものをいろいろぶちこんで作った感じです。

第一弾はロボアニメでしたが、第三弾は絵本と少女漫画がベースです。

小学校三年生くらいかなあ、クリスマスに『ハーメルンの笛吹き』の絵本をもらって(妹はシンデレラでした、なんなんだろう、このチョイス……)、それがすごく気に入っていて、本文をいつも書き写してたんですよ。だいたい3ページ目あたりであきちゃうんですけど。

下地としてそれがあって、その後、山田ミネコさんの作品にハマっていた時期がありまして。

笛吹伝説や、死ぬ運命の人を人口減少した未来へ連れて行く、というあたりと、あと、エブリスタ提供の表紙素材(今回使った)を見て、うわー、フラットランドっぽいなーと前から思っておりまして。
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二次元から三次元、で、折り紙とマッチしそう、というわりと安直な感じで諸々決まりました。

あと、超新星フラッシュマンで中国残留日本人孤児がテーマとして用いられていて、いわゆる『子供向け』とされる物語であっても社会的なテーマを入れるのはアリではないかと。
子供の世界というのは、半径10キロ圏内くらいの話なんじゃないかなーという事で、身近な問題として『認知症の家族』というのを入れてみました。このあたりはアルファポリスのキャラ文芸大賞の時にも取り扱ってます。

家族が変わってしまうというのは、子供目線から見ても(大人目線であっても)いろいろと考えてしまう出来事ではないかなと。

また、別次元からの移民という設定は、自分でも『移民』について考えてみたいという思いもあって、テーマとして加えました。(ちょうど多和田葉子さんの作品を読んでいたのも影響しているかもしれません……)

しかしながら、自分の中でテーマを咀嚼しきれていなかったり、児童虐待については自分でも想像していなかったような事件が実際にあったりして、これを長編のお話にするには練られていない部分が多すぎる……という思いもありました。(何よりエンターテイメントとして成立するクオリティに達していないんじゃないかとも)

反省点として、プロジェクトアニマ応募作二作品に共通して言える事は、漠然と『こんな話を書きたい』という思いつきだけで書いてしまっていて、自力で長編として完成させるには練られていない部分がすごく多かったなあと。

どちらの作品も、現時点の私のレベルで長編に仕上げたとしてもあまりおもしろい物にはならなかったんじゃないかと。いずれはなんとかしたいと思っておりますが……。

そういうふわふわした部分が結果に繋がらなかった、また、他のコンテストに応募している長編作にも言えるのかもしれないな、と、自己分析しています。

しかし、逆に考えれば、とっかかりの部分については、ある程度『読める』ものになっているのでは、という可能性もあり、それを信じて、これからも書いていくつもりです。

最後に。

これまで、どちらかというと恋愛向けのコンテストをメインに応募しておりましたが、(ことごとく結果が出ていないのですが、それは力及ばずという事で……)恋愛も含め、長編を書き上げるだけの設定の作り込みや構成についてはもっと力をつけねばなるまいという事です。(この結論、アニマ以外のコンテストでも感じている部分ではありますが……)

しかし、自分の好きなように書いた作品で中間選考等突破できた事は自信にも繋がっております。これから先書いていくモチベーションにもなりました。

『作品を書く』のもですが、多数の作品を読み、選出する作業というのは本当に大変な作業だと思います。今回のコンテストに限らず、選考に関わる皆様に感謝したいですという気持ちでこの記事をしめさせていただきます。

ちなみに応募作品は……。

■Project ANIMA第一弾「SF・ロボットアニメ部門」佳作

 ぬくもりのユートピア

■Project ANIMA第三弾「キッズ・ゲームアニメ部門」二次選考落選

 汎用平面デバイス

以上!
今後のプロジェクトの成功をお祈りしております。創作する楽しさを思い出させてくれてありがとうございました。

創作の楽しさを今一度思い出そう 新人賞の懐 : 特集 | monokaki

応募者目線では極端な「狭き門」にうつる公募新人賞の裏側で、新人を待ち望む編集部側はいったい何を考え、どのような心持ちでいるのか? 本連載では、その懐とも言うべき内側に入り、応募者の「よくある疑問」を直接尋ね、選考側の真意を聞いていく。 第二回に登場するのは、「選ばれたらアニメ化決定!」の惹句でプロ・アマ、個人・法人問わず幅広くアニメ原作を募集する新人賞「Project ...
余談ですが、この記事を書いたら今日はなんか力尽きてしまいましたよ……。
本日分の進捗については明日二日分まとめて書く予定です……。
ダメじゃん! 気持ち切り替えられてないじゃん!

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