勝馬に乗りたい、敗者の側にいたくない。というマインドを持っているんじゃないかと思う人をみかけます。
ナショナルチームの勝敗に対して、○○がいるから勝てない、とか、○○がいないと勝てない。みたいな意見です。
競技を見る解像度がある程度あれば、試合内容を見て、その場の差配でどうにもならない部分は見えてきます。
もちろんそこに対しての準備不足で不満が出るのはなんとなくわかるのですが、たとえば非難されている選手が単純にハマってないだけなのか、充分に実力を出し切れていないケースもあるからです。
男子のワールドカップの時比江島選手はもう代表活動は無理だろう、みたいな意見を言っていた人がいました。
オリンピックの時に、富樫選手はもうピークが過ぎているのではないかと言う人もいました。
女子アジアカップの時、田中選手は若すぎる、経験が足りない、と、コメントする人もいました。
……その後、素晴らしい活躍をしたとしても、言った人やコメントを書いた人は別に反省しないし、己の見識の浅さを撤回したりはしません。
競技の事はよくわからないけど、負けたくない、負けてほしくない、みたいな見方をかつて私もしていました。
男子サッカー、見ると必ず負ける気がする、と、思って試合を見ていない時期もあったくらいです。(そんな私の考えを変えてくれたのは2019年のバスケ女子アジアカップでした)
高校野球とかはわりと皆解像度高く見れてる気がするんですけどね……。
取材の熱量の高さなのかな……。
負けてほしくないという気持ちはわかるし、試合結果が残念だった時にぼやきたくなる気持ちはわかるんですが、選手個人をこき下ろすのは本当によくない事だと思います。